見た目も機能も妥協しないローコストキッチン
注文住宅において、キッチンは家づくりの中でも重要なポイントです。しかし、設備やデザインにこだわりすぎるとコストが大きく膨らんでしまうのも事実です。そこで注目されているのが「ローコストキッチン」の考え方です。見た目の美しさや使い勝手を維持しつつ、コストを抑える工夫を取り入れることで、理想の空間を実現することができます。例えば、シンプルなI型キッチンや既製品のシステムキッチンを採用することで、オーダーメイドに比べて大幅なコスト削減が可能です。
コスト削減の鍵は「選ぶ素材」と「配置計画」
ローコストキッチンを実現するうえで重要なのが、素材選びと間取りの工夫です。天板には高級な天然石ではなく、メラミン樹脂やステンレスを選ぶことで耐久性とコストバランスの両立が図れます。また、吊戸棚をなくす・最小限にすることで資材コストや施工費の削減にもつながります。さらに、キッチンの配管をできるだけ移動させない配置にすれば、給排水工事の手間を減らし、施工費の抑制も期待できます。こうした設計の工夫が、無理なくローコストを実現するポイントです。
家事動線と収納を両立させる工夫もカギ
コストを抑えたからといって、使い勝手を犠牲にする必要はありません。たとえば、キッチンとダイニングを一直線に配置する「横並びレイアウト」は、家事動線を短縮しながら、空間をすっきり見せる効果もあります。また、見せる収納と隠す収納をうまく使い分けることで、低コストでも整理された空間を保てます。既製品の収納棚やワゴンを活用すれば、オーダー収納に比べてコストを抑えながらも実用性は十分確保できます。
2000万の家を計画する際は、効率的な間取りが鍵となります。スペースを無駄にせず、適切な収納や生活動線を考慮することが重要です。家族構成やライフスタイルに合った間取りを設計しましょう。
